投資に役立つ本を紹介していきます。
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私のオススメ
投資に役立つ(かもしれない)オススメな本
オススメ度
(5段階)
「90分でわかる株・証券市場の仕組み」 ☆☆☆☆ 僕が最初に株式を買う前に読んだ本です。当時は山一證券が著者でした。今は改訂版のようです。まず初めにこういった本を読む事を勧めます(この本でなくても良いと思います)。
「社長失格」:板倉雄一郎著
☆☆☆☆☆
ネットバブルの直前に倒産したハイパーネット社長が書いた本。少し前の本ですが、これは面白いです。
オススメです。伸びる会社(ダメになる会社)のポイントが見えてきます。
「日経ビジネス」:日経BP社 ビジネス週刊誌 ☆☆☆☆☆ 社会人として常識?
経営的には最も勉強になる雑誌。毎週読んでます。
「株で富を築くバフェットの法則」
ロバートGハグストロームJr著 ダイヤモンド社
☆☆☆ 言わず知れた、世界一の投資家ウォーレン・バフェットについての本です。
バフェットの思考の根本を理解できる良い本だと思いますが、ちょっと難しいかも。具体的な企業のところは参考くらいに読むのが良いと思います。
「V字回復の経営」:三枝匡著 ☆☆☆☆☆ 企業再生の現場ドキュメントを経営コンサルタントが書いた本。実話を元にしたフィクションでありながら、実話のような迫力で話が伝わってきます。(余談ですが、MBAを取得した友人の家の本棚にも同じ本があって笑ってしまいました。)
現在、三枝さんは、ミスミ(9962)という会社の社長になっています。ミスミをこの本のように再生させることはできるのでしょうか?
「一勝九敗」:柳井正著 ☆☆☆☆ ご存知ユニクロ会長柳井さんの書いた本です。急成長企業の問題点とそれをどう克服してきたかが、克明に書かれています。
特に上場前後の話は、IPO前後の企業特有の問題点として非常に興味深いです。
「普通の人がこうして億万長者にになった」:本田健著 ☆☆☆ 今年上半期のベストセラーブックの一つです。
アメリカでヒットした本の日本版のようです。12000人の億万長者に対してアンケートを実施して、共通する傾向を探るという内容です。
読むのに時間がかかる本ではないので、時間があったら、読んでも良いんじゃないでしょうか。
「3分で右脳が目覚めた」:中谷彰宏著 中谷さんの本は、これに限らないんですが、読みやすいです。
でも、内容(というか論理性)はほとんどないですね。一昔前のトレンディードラマのような薄っぺらさですね。時間つぶしにどうぞ。
「金融危機からの脱出」:リチャードクー著 ☆☆ リチャードクーさんの話はテレビと同じで一貫してます。文章も読みやすいですし、内容も理解できるんですが、なんか長期のグランドデザインがない感じです。短期的な視野の本って感じかな?
「金融工学、こんなに面白い」:野口悠紀雄著 ☆☆ 「超整理法」でおなじみの野口教授の本。
金融工学の初歩の勉強としては良いと思います。タイトルほど本が面白くないのが、欠点。ちょっと退屈?
「日本国債」:幸田真音著 ☆☆☆☆ 面白い経済小説は少ないんですが、これはなかなか良くできています。国債バブルが弾けそうになる度に話題になる本ですね。ただ、上巻の圧倒的な面白さに比べると下巻の存在感の弱さが気になるかな。上巻は圧倒的にオススメです。
「稼ぐが勝ち」:堀江貴文著 ☆☆☆ ご存知ライブドア社長が執筆した本です。
前作(100億稼ぐ仕事術)は立ち読みで十分だったんですが、今回はどうでしょうか?内容読んでみました。堀江社長の一部が理解できました。経営センスは高いものを感じましたが、人間的には疑問を感じました。ライブドア危うしかも。
ビジネスを志す人は、一度読んでも良いと思います。

詳しいレビューは2004年9月5日のブログをどうぞ
「儲かる会社の作り方」
  :堀江貴文著
☆☆☆ ライブドア(4753)の堀江社長が書いた「儲かる会社の作り方」を読みました。ずいぶん時間がかかったなあ(笑)。前作である「稼ぐが勝ち」よりも、内容としてはすっきりしていて読みやすいと思います。
内容は、前評判的には、褒めている方が多かったのですが、まあライブドアという会社の宣伝だと割り切って読んだほうが良いですね。
ただ、
・起業して会社を経営していくってどういうことなのか。
・会社を上場させるってどういうことなのか。
・ベンチャー企業で働くっていうのは、どういうことなのか
が、多角的に論じられていて、よくまとまっています。ので、ベンチャーへの転職や起業を考えている人は、読む価値があると思います。
今気が付いたんですが、堀江社長は、もう一冊本「プロ野球買います!―ボクが500億円稼げたワケ」を出してるんですね。稼げる時に稼げるだけ稼ごうって言う腹でしょうか。
さすがにもう読まないかな。。
2004年9月26日Blog
「失敗から学べ!社長失格の復活学」:板倉雄一郎著 ☆☆☆ この著者はご存知の方は多いと思いますが、ITバブルの前に脚光を浴びていたハイパーネットという会社の社長さんです。ハイパーネットは、広告を表示して無料でインターネットを利用させるというビジネスモデルの会社(これって旧ライブドアのビジネスモデルそのものですね。)でしたが、残念ながら本格的サービスを前に倒産してしまった会社です。
倒産の模様は、「社長失格」という本に詳しく書いてあります。そして、この本はその続編です。
で、前作は大推薦の本なんですが、この本は。。

前作は失敗を赤裸々に語った内容が本当に参考になって、面白かったんですが、この本についていえば、ベンチャーの理想論が並びすぎなんですよね。
ベンチャーの理想は、彼の言うとおりだと思うんですよね。
でも、日本の社会って彼の思う通りじゃないと思うんですよ。で、そこをどう打破するかってことは書いていない。
読み終わった僕は、たぶん、彼はもう一回会社を経営しても失敗するかなあっていう気がしました。

起業を考えている方は一読してみても良いともいますが、前作ほどの感動は味わえないです。
「企業買収」:鷲尾香一著「MBO」:牛島信著 ☆☆☆ まず、「企業買収」という本ですが、これは兜町事件簿だと思って読むと面白いですね。経営書だと思って読むとイマイチかな。夕刊フジあたりに載っているネタぐらいのレベルです。
具体的には、村上ファンドの事件(昭栄、東京スタイル)、昭和ゴムの事件、東天紅事件、外資ファンドの説明(この項目は読む価値なしですが。。)について書いてあります。
こういった株価に関する事件の事例の勉強には丁度良いかな?たった490円の文庫本なんで、読んでも良いかな。

「MBO」は、最近世の中を騒がせた ベルシステム24の事件と全く同じ手法で親会社から経営権を奪おうとします。
ベルシステム24の事件を学ぶのに非常に参考になる小説です。
ただ、著者は弁護士らしく、法律面の構築は良くできていると思いますが、企業経営者としてのセンスは無いと感じました。
そうなると上場企業がMBOする場合の法律面ケーススタディっていうイメージの本になりますかね。
ただ、ベルシステムの事件は、上場子会社を持つ親会社の経営陣の間では相当話題になったようですから、今後も同じような事例は出てくるかもしれませんね。
これも520円の文庫本です(安!)。
「日本電産永守イズムの挑戦」:永守重信著 ☆☆☆☆ 本の前半は、三協精機の買収に関するドキュメントです。なんか、新聞読んでいるみたいだあなと思っていたら、日経新聞社出版でした。。。中盤は、永守会長の学生時代やサラリーマン時代の今の永守氏のルーツ発掘とも言うべき内容です。ちょっと話をまとめすぎかな。
しかし、この本を読むと永守会長の経営力の高さが良くわかります。当たり前の事をやる。それだけの事ですが、どうやってM&A先や自社の利益を増加させているかを納得させるだけの内容になっています。
この会社は、本当にすごいですね。
買収する会社すべて立て直してくるというすばらしい経営力。永守会長が健在のうちは、会社は安泰でしょうね。今の勢いなら、売上1兆円、経常利益1000億円は、あと数年で楽に達成できるでしょう。
それを再度確信することが出来る本でした。
「株式市場のカラクリ」 ☆☆☆ 元証券マンや現役ディーラー、仕手筋、ヤクザといった株式市場の裏側を知る人たちが匿名で書いています。それほど中身のある本ではありませんが、なるほどと唸るところはありますね。後半のヤクザや総会屋の話は、ちょっと長いかな。
夕刊フジとか日刊ゲンダイ感覚で読める本ですね。
愛読者の僕は楽しめますが、真面目な人は読まなくても良いでしょう。
問題になったゼクーの増資について細かく書いてありますので、この勉強にも良いでしょう。
「二極化時代の新・サラリーマン幸福術」:森永卓郎・横田濱男 共著 ☆☆ これからの世の中、ほんの一握りの年収1000万円、300万円、100万円の3つの層にわかれていくという森永氏の持論を展開して、座談会を繰り広げています。
ただの座談会ですが、まあ読んで息苦しい本ではないので、一度読んでも良いでしょう。森永氏の主張は一貫しているので、どの本を読んでも同じような感想になりますけどね。ひとつ怖いなあと思ったのは、森永氏の子供が消費税の計算が出来ないばかりか、5%という意味が全くわからなくって、あわてて父(森永氏)が勉強を教えたというくだりです。ゆとり教育に任せていると、本当にバカになっちゃうみたいですね。県庁所在地は知らない、消費税は計算できない、掛け算はもちろん出来ない、、、これでは収入はゼロに近づきますよね。
彼の主張は1000万円を目指すような勉強は必要ないが、世の中を生きていくために必要な常識は、勉強しないと100万円生活になっちゃうぞということです。確かに、消費税の計算ができないとおつりをごまかされるかもしれません。計算ができないと、株価を吊り上げるために、最低売買単位を90円にしちゃう経営者を生んでしまうかもしれません。(皮肉)
ウェブ進化論:
梅田望夫著
☆☆☆☆☆ この本は良書です。是非読むべきです。
インターネットの向こう側にある世界を中心に次世代インターネット社会の、現在、そして未来が本当にわかりやすく書いてあります。
インターネット。IT。そしてそこに関連するビジネス。仕事のあり方。組織論。
等々考えさせられる部分が非常に多く残っています。
僕はブログを書いている中で次世代インターネット社会にはいろいろと感じる部分があるのですが、これをわかりやすく述べている部分は本当に目からうろこが落ちます。グーグルはちょっと誉めすぎで、日本のIT企業をけなし過ぎかな。
でも一度は読みましょう。WEB2.0の世界の入り口は確実に見えてくると思いますよ。
「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」:山口揚平著 ☆☆☆☆ タイトルは”新しい株の本”なんて書いてありますが、内容は実に古典的な手法です。
会社の企業価値を計算して、時価総額がそれよりも安かったら買い、高かったら売りと判断するという投資手法です。
この考えは僕と同じ投資手法です。でも、僕よりも理論的に書いてあるかな。
僕の考え方は、同業他社比較や市場環境も加味して、企業価値を判断していますが、この著者の場合、
企業価値=財産価値+今後の収益価値
という定義をしているようです。
理論的には正しいと思いますが、現実的な株式市場に当てはまるかというと若干疑問は残ります。ただ、こういった正しいことを教える教科書的な本が少ないのも事実なので、読む価値のある一冊と言えると思います。こういう理論的な本と僕の本とミックスして自分なりにアレンジしてみると、マーケットで使えるようになるのでは。
別に新しくもないのですが、タイトルの”新しい株の本”っていうのは、ひょっとして日本にはデイトレードを煽るくだらない本しかないっていうイヤミでしょうか?
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」:山田真哉 ☆☆☆ 今、ビジネス書で圧倒的な人気を誇り、なんでも既に70万部を突破しているんだとか。この出版不況で10万部売れればベストセラーといわれる状況での70万部だからすごいの一言です。

著者は「女子大生会計士の事件簿」の著者でもある山田真哉氏で、この人は公認会計士です。
どの本も会計書というどっちかというと売れない分野でベストセラーを連発しています。
この本の出版のきっかけは、出版社の方から「一般の人が会計に親しめるような本が書いてほしい」というリクエストだったそうです。このリクエストどおりで、本の感想は、非常にわかりやすいですね。
身近な話題を中心に、会計がどう影響しているかをわかりやすく書いています。

・さおだけ屋って買ってるのを見たことないけど、どうやって経営しているの?
・近所の高級フランス料理店にお客が入っていないけど、なんで潰れないんだろ。
・洋服ダンスに洋服がたくさんつまっているよりも捨てたほうが、在庫の回転率が上がって効率的!
といった身近な話題を会計に置き換えて、その有用性を説明しています。
会計がわかっている人からすると、簡単に読める本です。全くわからない人にとっても十分理解できる内容に仕上がっています。
でも、これを読めば、簿記や会計がスラスラわかるという類の本ではありません。残念ながら。あくまでも会計を身近なものとして捕らえる一手段だと思った方が良いでしょう。

個人的には、ANAが実施した50人に1人無料キャンペーンの話は目からうろこでした。
「渋谷で働く社長の告白」:藤田晋著 ☆☆☆☆☆ ご存知サイバーエージェント(4751)社長の藤田晋さんが書いた本です。
まず、学生時代のアルバイト経験、就職活動、そしてインテリジェンスに入社しての話からスタートします。そして何も無い状態からの起業の話が始まり、あまりのアバウトさに笑ってみたり、仕事に対する情熱に感心したりと、盛りだくさんです。
後半は上場してみたものの、株価に翻弄される経営者の苦渋が痛いほど伝わってきます。そして、あわや身売りの場面、そして会社を立て直していくところ。。
あっという間に読み終わってしまいました。

僕は元々社長が書いた本というのは好きなのですが、この本はとてもおもしろかったです。まず、USEN(4281)の宇野社長の器の大きさ。まあ、これはこの本を読んだら誰もが感じるでしょう。これだけでも読む価値がありますね。

そして、藤田社長の運の良さ、おそらくなんらかの理由でマザーズ上場できなければ、この会社も藤田氏もこの場にはおらず、おそらく破産者となっていたでしょう。上場前のくだりは未熟さがにじみ出ています。
しかし、未熟ながらもマザーズ上場を果たし、修羅場を越えたことで経営者として能力が磨かれていくのが良くわかります。ベンチャー企業レースを抜け出す本命企業はこの会社かも知れません。

そして、僕は、藤田社長のファンになりました。
もうすこし株価が安い時代にこの本を読んでいたら、まちがいなくサイバーエージェントに大きく投資していたでしょう。
実は、数年前にサイバーエージェントには投資したことがあります。その時は株価の割安感で購入し、ある程度の上昇で売却してしまいました。今思うともったいないことをしたなと思います。
いまからでも、大きな下げがあったら投資したいなと考えました。
「経営パワーの危機」:三枝匡著 ☆☆☆☆☆ 三枝氏は、ボストンコンサルティング出身(日本人社員第一号らしい)で、その後経営の世界に入り、実際に数社を立て直すなどターンアラウンドの専門家であり、現在は経営コンサルタントから、ミスミ(9962)という上場企業の経営者に転進しています。
この本は、実際にあった経営再建をモチーフにしながら、MBA的な視点で経営を学べるという感じの内容になっています。
30代のサラリーマンである主人公は、大企業の経営企画室から、不振子会社の建て直しのために社長として送り込まれます。
その中で起きた建て直しの過程や苦労話をMBA的な経営の勉強部分も絡めながら、学べるという内容です。

もちろん、そのまま経営すればうまくいくというものではないと思いますが、不振企業のポイントや不振企業建て直しのポイントが良くまとまっていて良書だと思います。
ヘンテコな株式セミナーに高いお金を払うくらいだったら、三枝氏の著書3冊を読んだ方が、絶対に勉強になります。
三枝氏が、ミスミ(9962)の社長になってから2年目です。三枝氏の社長就任以来、ミスミという会社の経営には注目しており実際に多額の投資をしています。ミスミが今後どうなっていくか目が離せないです。

三枝匡氏の主な著書
「経営パワーの危機」
「V字回復の経営」
「戦略プロフェッショナル」
アマゾンのレビューの中で、「あまりに面白すぎて、同氏が社長を努める会社に転職したくなるから要注意」というレビューがあるのは大変笑いました。
   
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