ソフト99 (4464 東証2部) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今日の株価 | 会社ホームページ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◎何の会社?: 僕の世代より上の人はご存知だと思いますが、カーワックスの老舗です。 今は、カーワックスを中心に撥水ガラスコートやキズ修正グッズなどカーケア製品の製造販売が中心です。 その他に、半導体用の研磨スポンジを中心とするポーラスマテリアル事業、オートリース、修理工場などの関連事業を展開しています。 ◎なぜ注目しているのか? まず絶対的な資産バリュー銘柄である点です。 1株あたり純資産3467円に対して、株価2120円です。 PBR0.6倍と十分に割安です。 さらに財務諸表を分析してみましょう。 |
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◎財務諸表を分析する (現在準備中)
@は、現金及び現金同等物ですね。(13,781百万円) さらに土地についても、土地再評価を実施済みのため、ほぼ時価に近い数字であることが予想されます。 で、これを加えると、28,989百万円です。 これだけで、現在の時価総額234億円を超えます。 一方で、めぼしい負債は、 流動負債 2,540百万円、長期借入金1,009百万円。 流動負債は、売掛金+たな卸資産よりも少ないですから、無視してもOK。 退職給付引当金も、割引率3%、期待運用収益率0.55%と超保守的。 他もざっとみても、負債は無視してもよさそうです。 売上と利益の推移は、
セグメント別収益は、 (単位:百万円、(括弧内)は営業利益)
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◎なぜ、こんなに割安なのか? では、なぜこの会社の株価はこんなに割安なのか? まず、ソフト99というブランドが既に過去のカー用品ブランドであると判断されている点です。まさにその通りです。過去に一世を風靡したソフト99のカー用品が今後成長すると思われていないのです。 しかし、上記の財務分析で見たように、既に会社の主要事業は、ポーラスマテリアル事業に移っているのです。この事業をさらに伸ばすことができれば、会社が再度成長軌道に載る可能性があります。 さらに、有効活用されていない資産を使った事業展開等(例えばM&AでPLをかさ上げできる事業を手に入れるとか)が実施されれば、利益は飛躍的に伸びてくる可能性があります。 こうなってくれば、PBR1倍は通過点です。 相応の株価にまで引き上げられる可能性があります。 会社のイメージと実際に収益を上げている事業にギャップがある会社は、多くの投資家がイメージで判断してしまうため、注目が遅れて、ビッグな投資チャンスが出るのです。 ◎リスクは まずIRページを見てもらえばわかるようにこの会社は株価やIRに対して無頓着です。 僕は一度会社に「IR資料を送ってください」とお願いしたことがありますが、回答までとっても時間がかかりましたし、送ってきたIR資料も不満足な内容でした。 さらに、現在資産運用に振り向けられている資産を永遠に有効活用しない可能性があります。 でも、その場合、投資家としてもう少し株式を買い増して、資産の有効活用を訴えるとともに、有効活用できない場合は年間利益の100%を配当として要求する方法もありますね。 そうなれば、現行利益水準で、配当利回り5%です。 下値のリスクは小さいと思っています。 ◎株価は? 2005年7月14日現在=2,110円、時価総額233億円 1株あたり純資産3,467円に対して、株価2110円です。 PBR1倍まで買われてくるだけでも、十分割安と判断できます。 かなり時間がかかると思いますので、ゆっくりと待ちたいですね。 |
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