マニー (7730 JASDAQ) 2005年1月10日掲載 | ||
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1月8日(土)の日経新聞に、マニー(7730)という会社の業績記事が載った。 ***************************************************** マニー9−11月 売上高23%増 アイレス縫合針が順調 手術用縫合針メーカーのマニーが7日発表した2004年9−11月期連結業績は、売上高が前年同期比23%増の15億6800万円だった。 外科関連製品、針付き縫合糸の部品材料である アイレス縫合針など主力事業で受注が順調だった。営業利益は5億9000万円、経常利益は6億400万円、最終利益は3億6700万円。いずれも前年実績は非公表。 歯科関連製品で、利益率が比較的高い国内での受注が上向いている。海外拠点の強化に引き続き力を入れる。 昨年9月に稼働を始めたベトナムの生産子会社は05年8月期中に月間ベースで黒字化を目指す。 今後、眼科ナイフや歯科関連製品の生産を本格化する。 労働集約的な工程を国内から移管し、利益率の向上を狙う。 この会社(マニー)は、僕が長期投資している会社の一つです。 多分皆さんは知らないと思うので、ちょっとご紹介を。 メインの業務は、歯医者さんの治療に使うハリ(主に歯を削るときに使う)や手術用の縫合針を製造している会社で、世界シェアが非常に高い会社です。(最も世界シェアが高い製品では、世界シェア39%) 前期実績で、売上56億円、経常利益19億円と30%を超える非常に高い利益率になっています。 以前に書こうと思って書かなかったこの会社への投資を決めたエピソードがあります。 歯医者さんの治療に使うハリは、マニーが参入するまではスチール製だったそうです。で、スチールは錆びるじゃないですか。歯医者さんは在庫として持っていても、そのうち錆びると買い換えるので消費量が増えて、ハリを作るメーカーは儲かるという構図だったそうです。 マニーはこのハリをステンレス製にして、品質を高めました。(おそらくステンレスは強度を上げるのが難しかったという問題があるのだと思います。推測ですが) ステンレスは錆びないので消費が減り、業界他社からは、裏切り者と呼ばれたらしいですが、ユーザである歯医者さんは大喜びで、多くがマニーのハリに変更したそうです。 それで今のシェアがあります。 現在では、歯医者用の治療ハリのほか、手術用縫合針、眼科手術用ナイフなどの高品質製品を供給しています。 株価的にはほぼ一本調子で上昇してきています。 この会社の良いところは、 ・利益率が非常に高い。 ・製品種類が多い、かつ製品単価が安いため業績の下ぶれリスクが比較的小さい。 ・社長の人柄、会社の人柄が誠実。 ・実質無借金 投資に関するネックは、 ・株式の流動性が非常に低い事。 ・一般的な知名度はほとんどゼロに近い事→故に人気化しにくい ・マニーの製品は人気があって、医療器具卸の間で取り合いになるため、卸の在庫状況に応じて、一時的な業績のブレが出やすい事。 この中でも、特に流動性の低さがネックなので、ここを改善してもらえると非常に助かるのですが。本当はもう少し買い増したいのですが、流動性が低いのであまり沢山の株数は買えないのです。本当に残念です。 Blogランキング! 面白いでしょ! |
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