みずほFG 8411 東証1部 | ||
今日の株価 |
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投資理由 7月14日付けBlogで紹介 |
UFJと東京三菱の統合が報道されました。これを受けて銀行株には買い物が入っています。
この材料の株価への影響はどうでしょうか。 短期の方は、これ以上の好材料が出る可能性は低いと思いますので、いったん売りで良いと思います。 中長期の方は、保有で良いと思います。 今回の経営統合当事者であるUFJ(8307) と 東京三菱FG(8306)の投資判断は統合比率次第(*)なので、ちょっと決めにくい部分もありますが、三井住友FG(8316) と みずほFG(8411)は、確実に買いだと思います。 *UFJと東京三菱の株価は、最終的には統合比率に収斂されるので、統合比率の思惑をめぐって乱高下すると思う。インサイダー情報でもない限りここの統合比率を当てるのは難しいと思うので、当面は見送り? というのも、現在の日本の金融機関(特に銀行)の問題点の1つは確実に不良債権問題ですが、他にオーバーバンキングの問題があります。 僕は日本にメガバンクは4ついらないと考えており、最終的にメガバンク2つ程度に集約されるというシナリオを持っていました。 で、組み合わせについては6通り(昔、統計の授業に出てきた4C2ですね。)しかないわけで、この組み合わせもそれほどの意外感はありませんが、予想より早くその日がきたなあと感じています。 話が脱線しましたが、今回の合併により、オーバーバンキングが多少なりとも解消され、金融機関の収益力も全体として多少アップしてくると思われますので、今回の経営統合は買いだと感じているわけです。 三井住友、みずほ、新三菱東京(統合後)の株価は、ひょっとしたらすごいことになるかもしれません。 |
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投資理由 2004年6月5日付け |
私の場合、時価総額を結構重視しています。 同業他社やその会社の実力からみて、時価総額が相対的に見てどうなの?っていう点は、かなり重視しています。
具体的に銀行株で見てみましょう。 三井住友FG(8316)=4.3兆円、 みずほFG(8411)=5.3兆円、 三菱東京FG(8306)=5.7兆円 という具合です。 ここで、銀行という商売を考えます、 銀行の場合、預金量(総資産でも良い)が多いほうが有利であることは用意に想像できます。 だって、資金を貸す商売で元の資金は沢山ある方がやっぱり有利でしょう。 で、総資産で見ると、 みずほFG>三井住友>三菱東京 となっています。(はず。すいません、四季報等で確認してください) 故に、みずほ、三井住友は、三菱東京の時価総額を超えるまでは割安と考えるわけです。 さらには、アメリカのシティバンクは、30兆円弱の時価総額になっています。 なので、景気が回復し、不良債権問題が決着した上で、収益が回復すれば、これと肩を並べる可能性もあるわけです。 以上の例は、同業他社で比較していますが、このほかにも同程度の利益規模の会社間で比較するとか、いろいろ方法はあると思います。 |
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2005年06月13日掲載 株主提案(みずほFG) 今日、みずほFG(8411)の株主総会招集通知が届いた。 議案は8つ 1.利益処分案−配当金3500円/1株 2.自己株式(優先株式)取得の件 3.定款の一部変更の件 4.取締役7名選任の件 5.監査役2名選任の件 6.退任取締役及び退任監査役に対し退職慰労金贈呈の件 とまあ、ここまではありがち。 ここからが特筆すべき議案 7(株主提案).定款の一部変更の件−取締役・監査役の報酬の個別開示義務化&退職慰労金の個別開示 8(株主提案).利益処分案 −配当金7000円/1株 が議案として記載してある。 今日は、この議案について考えてみたい。 2.自己株式(優先株式)取得の件 3.定款の一部変更の件 4.取締役7名選任の件 5.監査役2名選任の件 この4つの議案は、特に議論の余地がないので、パス。 僕はすべて賛成の予定。 ちなみにみずほFG前田社長の持ち株はたったの89株でした。 確か僕が投資した2002年5月にチェックしたときは51株だったので、少し保有を増やしていますね。 6.退任取締役及び退任監査役に対し退職慰労金贈呈の件 7(株主提案).定款の一部変更の件−取締役・監査役の報酬の個別開示義務化&退職慰労金の個別開示 まず、株主提案である7号議案が注目ですね。 僕は、個別の報酬にはそれほど興味は無いです。だから開示してもしなくても良いと思います。(総額開示はすでにされているし) けれど役員退職慰労金の支給額の決定方法には前々から不透明感があると思っていました。 役員退職慰労金の決定方法ってみなさん知ってます? 本来は株主総会で決定すべき事項なんですが、たいていの株主総会では金額、贈呈時期、方法等は取締役会一任という方法で決議されてしまうのです。 最終的には、社内内規で決定されるんですが、一般の株主は、この金額が見えないんです。 ちなみにこの議案に対する取締役会の意見は、附属明細書に金額が書いてあるから、本店まで見に来てくださいと書いてあります。でも、普通の人は見に行かないですよね。 金額を公表しないで、取締役会に任せろとは乱暴な話だと思いませんか? せめて、総額でも公表すべきだと思っています。 7号議案が通れば、6号議案は賛成にしても良いのですが、とりあえず6号議案は反対、7号議案は賛成にしたいと思います。 そして注目は次の議案です。 1.利益処分案 − 配当金3500円/1株 8(株主提案).利益処分案 −配当金7000円/1株 会社提案は1株あたり3500円に対して、株主提案は倍の7000円です。 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、以下にサマリをまとめます。 興味のある方は、たぶんみずほのWEBに掲載されていると思うので、ご自分でチェックしてみてください。 連結利益剰余金 1,048,530百万円(下記の当期利益が含まれている。ようするに剰余金の60%が当期に生じたもの) 連結当期純利益 627,383百万円 優先株の配当金 37,922百万円 普通株の配当金@ 42,007百万円(3500円の場合) A 84,015百万円(7000円の場合) 1株7000円であっても、連結配当性向は約20%である。 配当金で大きく流出しているわけではない。 村上ファンドの要求のように、過去の蓄積も含めて、全て配当金で吐き出せという提案は企業の永続性の観点から、僕も賛成はしないだろう。 しかし、20%くらいの配当性向であれば、それほど問題がないのではないかと思う。 ファンドや年金の運用者であっても同じような意見であろう。 今回のプロキシーファイト(委任状獲得合戦)は、注目される。 持ち合いの壁が勝つのか、株主利益を検討した人が勝つのか。 実に楽しみだ。 僕? 会社提案の3500円に反対し、株主提案の7000円に賛成しようと思います。 なぜなら、この程度の増配が大きな負担になるとは思えず、経営責任をとるべき人に対する役員退職慰労金を支払うくらいなら、株主への配当へ回すべきであると考えているからです。 みずほの株主の皆様、どのようにお考えでしょうか。 是非とも、賛否いずれでも投票をお願いいたします。 |
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2005年06月14日掲載 グッバイみずほ 昨日、みずほFG(8411)の株主総会議案の話をしました。 これに伴って、みずほに質問をしようと思って、みずほのIRページを見てみました。 ところが、みずほのWEBには、質問用の問い合わせ先が全く載っていないのです。メールでの問い合わせ先はおろか、電話での問い合わせ窓口すら載っていません。 ちょっとひどくない? 日本を代表する銀行がこれです。 問い合わせ窓口の件だけでなく、優先株の消却や配当金の増額よりも、役員退職金を優先する体質がどうも信用できないと感じ始めました。 頭にきたからというわけではないのですが、今日ついにみずほを売却しました。 思い起こせば、みずほは、約2年前に購入してずーっと持ちっぱなしでした。 しかも、一億円の原動力になった銘柄のひとつです。 それでも、なんとなく自分の感覚的に許せなかったのです。 外国人投資家は、僕と同じ事を考える可能性があると思います。 僕が売りに回ってもたいしたことは無いですが、外国人が売りに回ったら怖いでしょう。 そして、昨日の議決権の件、やっぱり株主提案に賛成することに決めました。 それだけでなく、時間があれば、株主としての権利を行使して、役員退職慰労金の金額・計算根拠まで聞いてこようかと思っています。 2005年6月18日掲載 みずほを売った理由 先週、約2年間保有を続けたみずほFG(8411)をついに売却しました。 この2年間資産を大幅に増やすことが出来たひとつの理由はみずほ株の上昇でした。 もう少し上がるかもしれないなあという思いはあります。 また、大幅な含み益の一部を実現してしまったことで、今年はかなり多額の税金を払わないといけないなあという現実的な悩みもあります。 2003年5月。銀行株購入のタイミングを探っていたりそな銀行国有化のニュースを見て、僕はみずほFGに賭けることを決断しました。 この投資をきっかけに、僕の株式投資は完全に立ち直り、2004年5月には1億円を達成することが出来たのです。 そういう意味では非常に思い出深い銘柄です。 株式投資では成功体験にこだわり過ぎた結果、最終的に全財産を失った相場師と呼ばれる人たちが沢山います。 さらに一段上を目指すためのチャレンジはまだまだ続くのです。 前置きが長くなりました。 なぜ、みずほを売却したかでしたね。 1.2005年3月期決算がほぼ出揃いました。銀行株の決算発表を受けてのマスコミの反応は、ほぼ一様に「不良債権処理の峠は越えた。」「銀行は攻めの姿勢」と賞賛の言葉です。その後、各証券会社から出てくるレポートも全て銀行株買いの評価です。 こうなってしまうと、ここから新規に買ってくれる投資家はもう少ないだろうなと思ったこと。 2.当初、みずほの株価は、(健全行の代表格である)三菱東京FGの時価総額を越えるところをひとつの目安としていた。既にこの目標を達成できた。 3.みずほほどの大型株が、何年も続けて、倍々で上昇していくとは考えにくいこと。 4.今後、みずほの上昇幅は、ほぼ市場平均程度のパフォーマンスであると予想され、みずほが大きく上昇する局面であれば、市場全体が上昇しているから、みずほにこだわる必要はないと判断したこと。 5.先日のエントリーでも書きましたが、優先株償却や配当金よりも、役員退職慰労金を優先する経営戦略が理解できなかったこと。 6.中期的には、銀行の収益拡大に期待しています。投信の窓販。証券仲介業。保険の販売。銀行のコンサルフィービジネスの拡大。 銀行が収益を拡大していくキーワードは沢山あります。 日本の金融機関で今後収益を伸ばしてくるのは、ほぼ確実にメガバンクでしょう。(もちろん、外資にやられてしまう可能性はありますけど。。) しかし、これらの収益が顕在化してくるまでに、あと2〜3年はかかると思います。 |
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