藤和不動産(8834)に注目した最大の理由は、その割安さです。経常利益130億円に対して、時価総額120億円です。つまり税金を考えなければ、全額配当にまわせば、1年で回収できるわけです。税金を考慮しても2年で十分回収できるわけです。
問題は、2004年3月期で2830億円ある有利子負債です。しかも、過去2度にわたる債務免除を受けているにも関わらず相変わらず多額の負債を抱えています。
売上高2000億円程度の藤和不動産にとって、やはり過大な有利子負債といわざるを得ないでしょう。これをどう評価するかです。
もちろん破綻の可能性はあります。このリスクは認識する必要があります。
ここ数年のマンションブームの恩恵ももちろんありますが、藤和不動産の業績は比較的堅調に推移しています。ここ数年は100億円〜150億円程度の経常利益を安定的に計上している点は、注目に値するでしょう。
僕は藤和不動産の復活にかけてみたいと思っています。何らかの理由で破綻の可能性が遠のいた場合、非常に大きなリターンが得られると思います。
株価は筆頭株主で16.5%を保有するフジタ(1715)が4月〜7月にかけて株式を売却したため、一時的に大きく下げています。長期的に見ればチャンスでしょう。