インボイス (9448 東証1部) 2004年12月15日掲載 | ||
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株式市場は意外と冷静だってことがわかってホッとしてます。 インボイス(9448)のM&Aの件です。 昨日、インボイスは、マンション管理会社のダーウィンを買収すると発表しました。 買収額は約90億円です。 開示資料によれば、ダーウィンは、経常利益11億円、純資産29億円とのこと。 しかし、相乗効果はさておき、ちょっときついなあという印象ですね。 買収額の90億円と純資産29億円の差額である61億円は連結調整勘定として20年以内に償却されます。最近の事例では20年で償却する事例はまれで、旧基準でである5年以内の償却を取っている会社が多いようです。 ちなみに楽天、ライブドアは大半を一括償却(ようするに1年)しています。 コニカミノルタの20年(これは営業権でした。連結調整勘定ではありません)というのが珍しい事例で、他は大抵5年償却です。 インボイスが5年で償却しようとすると、年間の負担は12億円で、買収企業の利益は吹っ飛んでしまいます。 じゃあ、楽天みたいに一括償却しよう! ここに落とし穴があるんです。 インボイスの自己資本は53億円です。 61億円を一括償却しようとすると、なんと一気に債務超過に転落してしまいます。今期の利益を足せば、もしかするとぎりぎりセーフかな。 さすがにこれは綱渡り過ぎるでしょう。 とすると回避する方法は、一つです。 公募増資ですね。 幸い、インボイスの時価総額は、1250億円ほどあります。 10%の公募として125億円集めることができます。 しかし、公募増資を実施すると、株価は下がると思いますので、今出ている株主のストックオプションが行使できる可能性はグッと下がりますね。 これまで株主思いというだけで株価を上げてきたインボイスが、既存株主を無視して公募という策にでるかどうか注目です。 今日の株価は、朝は高かったですが、午後から下げに転じ、マイナスで引けています。 公募増資の恐怖を悟った投資家が多かったかな? Blogランキング! わかった? クレディセゾンのカード↓ |
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