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株式投資関連
公募割れの特徴(IPO) 2004年10月12日掲載
ちょっと古い話題で恐縮だが、9月29日にIPOの連勝記録が151連勝で止まった。

「きょうヘラクレスに新規上場した三星食品<2227.OJ>が公募価格1850円を下回る1760円で初値を付けた。IPOは、昨年9月以降の約1年間、151銘柄連続で公募価格を下回らずに初値を形成していたが、今回で負けなし記録は途絶えることになる。」「IPOの負けなし記録は、2003年9月19日上場のファイナンス・オール<8437.OJ>からスタート。今月24日上場の和田興産<8931.Q>まで記録は151社連続となっていた。これまでのIPO人気の背景には、公募価格の割安感がある。」(ロイター)

ちなみに、前回公募割れした銘柄は、
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ちなみに、前回公募割れした銘柄は、2003年9月18日上場のセンチュリーリーシングシステム(8439)という伊藤忠系の面白くも何ともないリストラ案件系の上場銘柄である。

IPOで初値が高くつく銘柄 と 初値が安くつく(場合によっては公募割れする)銘柄には特徴がある。

初値が高くつく銘柄は、小型株で、独立系のベンチャーだ。で、技術系(IT系)だとなおよろしい。

一方、初値が安くつく銘柄のキーワードは、大型株、大企業の子会社、リストラ案件だ。

安くつくほうを解説すると。

大型株は説明するまでもない。

大企業の子会社は、公募価格が高く設定されている傾向がある。これは何故かというと、証券会社の引受部門が、親会社に遠慮して、公募価格を高めに設定してあげるからだ。証券会社としては、子会社の上場時に親会社に恩を売っておいて(公募価格が高くなると売り出しをする親会社には多額のキャッシュが入る)、次回の親会社のファイナンスで主幹事を取ろうという腹なんだろう。親会社のファイナンスの方が規模が大きくて、儲けも大きいだろうしね。
さらに、大企業の子会社は、一般的に投資家に人気がないから、初値も高くならない。よって初値は安くつきやすい。

リストラ案件:これは解説が必要。
要するに親会社が有利子負債が多くて困っていると借金返済のために子会社上場で借金返済を企てる。その子会社は親会社の一部門みたいなケースが多く、成長性は一見有るように感じるが、一部門である以上業績の付け替えなんてお茶の子歳々。ちょっと子会社へのチャージレートを上げて上げればOK.ひどい例だと親会社が全面的に営業してあげてるから営業コストゼロなんて会社もある。これなら利益は出るに決まっている。
でも、こんな会社は親会社の借金返済が終われば用済みだ。かくして、親会社の借金は個人投資家の公募資金によって立て替えられ、めでたしめでたし。という内容だ。

ここの”親会社”という言葉は、”政府” や ”銀行” や ”ファンド” に置き換えてもらえると、応用範囲が広がるだろう。

で、今年の10月〜12月に上場する銘柄を見ると、こういう銘柄が目立つ。(あえて、銘柄名は書きませんが)
個人投資家として、リストラ案件にしっぺ返しをしてやりたい。(なーんて僕は思う。)

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