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株式投資関連
繁栄企業の予想 2004年10月31日から3回にわたって掲載
長期の株式投資時に最も重要な事の一つとして、長期に繁栄する企業を予想する行動がある。

僕はこの予想が大好きだ。

言い古された表現だが、
セブンイレブン(8183)は、
1979年に上場したときの売上高166億円、純利益18億円という中小企業だった。
2004年現在は、売上高4700億円、純利益930億円という日本を代表する企業の一つになっている。
もちろん、上場当時に130万円投資した人は現在では2億円を超える資産になっているという。

また、ヤフー(4689)も上場時の公募価格は確か170万円でしたが、当時170万円を投資した人は、現在では株式分割を繰り返して2億円近い資産になっているはずです。
このほかにも、規模や期間はだいぶずれますが、松下、ソニー、任天堂、セコムといった会社に投資した方は相当高いパフォーマンスが得られているはずです。

すなわち、株式投資で成功するためには、大出世株を見つけることが一つの成功の秘訣といえます。

もちろん、投資の成否だけでなく、こういった企業を応援するという行動も自分自身、非常に楽しみなんです。
(何らかの理由で)投資できなかったとしても、超大型企業に目をつけていたというだけでも楽しいじゃないですか。

最近10年くらいの大出世企業のうち、僕が成長を予見できなかった会社が2つある。
長くなったので続きは明日。

 Blogランキング! 続きは明日!明日に期待する?

投資顧問
↑僕は興味ないですが、こういうのもあるんですね。
最近10年くらいの大出世企業のうち、僕が成長を予見できなかった会社が2つある。
その1つは、ドンキホーテ(7532)です。
この会社は、ご存知の通りディスカウントストアです。
この会社の表向きの売り物(成長ドライバ)は、
・深夜営業
・(もちろん)商品が激安
・圧縮陳列と呼ばれるごちゃごちゃに商品を陳列し、お客さんの衝動買いを誘うという手法
だといわれてました。
で、ドンキが流行り始めたころ、僕も一度お店に買い物に行ってみました。

しかし、、、
お店の中はゴチャゴチャで、何が何だかわからない。なんだかバッタや見たいで気分が悪くなった。圧縮陳列って何だ?と正直思った。こんなものは珍しいだけで受けるのは最初だけで、すぐに廃れると思った。

商品も、いくつか特売品もあったが、全体的にはオリンピック(8289)とかコジマ(7513)とかの方が安かった。
これは安いイメージを出しているが、実際には安くないイメージ先行企業なんだと思った。

深夜営業は、すぐに真似する会社が出るから、これは差別化にならないと思った。

という理由でこの会社はすぐにダメになるだろうと思い、投資はしなかった。

しかし、ドンキはその後も順調に成長を続け、自分に見る目が無かったのかなあと思うくらい成長した。

しかし最近、ドンキホーテの秘密がわかった。
僕が見落としていた視点があったんだ。
ブランディングと権限委譲の2つ。

前述の3つのポイントは、あくまでもブランディングのためのマスコミ向けの顔なんだよね。で、一般の消費者はマスコミ向けのイメージに踊らされて、安いというイメージや深夜営業しているというイメージを持つ。
その消費者を確実に取り込んでいるというわけ。
確かに深夜に買い物しないとと思ったときには、とりあえず近所にドンキホーテがあるかを探す。他のディスカウントは店が開いているかわからないけど、ドンキはあいているというイメージは持つよね。
で、圧縮陳列も、何かモノが沢山あるっていうイメージを持つからつい行ってしまう。

そうか、実際のお店よりもイメージ付け(要するにブランディング)が大事なんだ。

もう一つのポイント、権限委譲。
ドンキのお店に行ってみるとわかるが、店によって商品構成が全く違う。
で、店長やバイヤーに対して徹底的に実力主義の人事を行っている。
故に、結果を出せるように各店長やバイヤーは頑張って仕入れを行う。
だから、お客さんが喜ぶ商品が、以外にあったりする。
要するに、お客さんの購買代理をしてくれているってわけです。

僕は、ダイエー(8263)三越(2779)などの旧来の小売店がダメになった理由にバイヤーの権限が強すぎるという点があると考えています。
その証拠に、ダイエー、三越に行くと欲しい商品ってほとんど無い。(若い人ほどこの傾向は強いと思います。実際三越に行く人って年配の人ばかり。)

どうやら、マージンが多いもの(会社なのか個人なのかわからんが)や、取引関係が強いメーカーの商品ばっかり置いているからなんだろうなあ。
要するにメーカーの言いなりになって、商品を仕入れている店に消費者がアンチテーゼを唱えていたところにドンキが出てきたと言えなくもない。
(この流れはネット社会になってから他の業種でも加速している。)

実は最近同じようなポイントを持つ小売企業を見つけた。
今からドンキに投資はしないが、こっちの会社に期待をしたい。

 Blogランキング! 次のドンキに!

ソースネクスト
↑激安つながりでソースネクストです。

前回、最近の出世企業で、成長を予見できなかった会社が2社と書きましたが、もう一つ繁栄を予見できなかった企業は、
サイゼリヤ(7581)です。

この会社はイタリアンレストランの会社です。
このレストランのポイントはとにかく安い!
で、当時(上場直後)に会社の同僚、後輩と行ってみました。
確かに安い。
ピザ380円、パスタ(ペペロンチーノ)290円、グラスワイン90円
冷凍食品なみの値段です。
確か4人で行って、死ぬほど飲んで1人2000円弱くらいだったかな。
おお、居酒屋より安い。こりゃすごい。
でも、味はチーン!って感じで、こっちも冷凍食品クラスの味です。

こりゃ初めは流行るが、一巡したら安いだけじゃ誰も行かなくなるなと思い、投資しませんでした。
しかし、デフレは予想以上に長引き、低価格戦略のサイゼリヤは快進撃を続け大成長を遂げました。

この会社も見るべきポイントがずれてました。
確かにレストランとして判断すると、まずい、安いを実践した単なる激安レストランです。イタリアンって事が珍しいくらいですね。

でも、この会社のポイントは、小売(レストラン)チェーンに見えて、低コスト製造ノウハウを持つイタリアン製造会社だったって事。

半年くらい前の日経ビジネスに出てました。

野菜は自社農場で製造して全自動の機械でカットして輸入。
ホワイトソースは、原料からオーストラリアで製造して、加工済みのものを持ってくる(この試みは税金の問題でうまく行ってないみたい)。
製造の様子は、食品というよりまるでファクトリーです。

ワインも大量買付けで徹底的にコストを下げる。
製造業がメインで、お店をやっていると思えば納得です。

でも、材料を外販すればいいのに。。。

サイゼリヤ(7581)は、ここのところ収益は伸び悩んでいて株価も厳しい状況にあります。
株価に関してはここ1年くらいは戻しているけどね。
復活できるのでしょうか。
今後に注目です。

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