home
前のページに戻る
投資テクニックtopへ
Profile
Favorite
株式投資関連
PERは低いのに 2005年05月21日掲載
過去最高益でPERは7倍と非常に低い。
これは割安だ!

さあ。買おう。
  ↓ (購入後)
でも、なかなか株価が上がらないなあ。
PERは割安だからそのうち上がるだろう。

と思っているうちに急落!しょうがないので損切りした・・・

そんな経験ありませんか?
なんでだろう。考えてみましょう。


上場企業、利益伸び鈍化・本社集計
上場企業の利益の伸びが鈍化する見通しだ。日本経済新聞社が19日に2006年3月期の予想連結経常利益を集計したところ、増益率は前期比1.5%増となった。鉄鋼、化学で原料高の製品価格への転嫁が一服する。自動車などでは先行投資負担が響く。前期まで三期続いた二ケタ増から伸び率は縮小するが、利益の水準は過去最高を維持する。
(5月20日(金)日経新聞朝刊)

この記事がポイントだ!!

株価が上がらない会社として、素材系の会社を例に出すとわかりやすいと思う。

今年は素材価格が高く、素材系の会社は軒並み過去最高益を更新していた。
当然PERも低い。

しかし、株価は上がらないのである。
これは多くの投資家が、今年の業績が良かったことを一時的な要因だと見抜いてしまっているからだ。
来期以降、素材価格が落ち着くと、業績が落ちてくることは目に見えている。
そんな銘柄は、だれも買わないから株価はちっとも上がらない。

そのうちバッドニュースが出て、株価は急落、ジ・エンドである。
そしてその後、株価は戻らないまま業績は悪化し、損きりしていなければ、立派な塩漬け株の完成です。


この投資で勝つ可能性があるとすれば、実は2つのパターンしかない。

・他の投資家の想像以上に素材価格が高騰すること。→こうなると、株価は一段高するでしょう。

・素材価格が落ち着いても、業績を伸ばすことが出来ること。すなわち、今年の業績の伸びが素材価格によるものだけでなく、その企業が競争力をつけていて、現在の利益を維持できる状況にあることが証明できること。
→一時的には株価は下がりますが、いつか市場がその企業を見直してきて買いが入るでしょう。

今日の話は重要なポイントをいくつか含んでいるので、どの業種が当てはまるのかよーく考えてみてくださいね。

 Blogランキング! 続きは明日!明日に期待する?